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中津からあげ

  • 2020年8月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月27日


からあげの聖地


大分県と言えばもう一つ。そう、今や全国的に知られる「から揚げの聖地」。観光客だけでなく、地元の人々の日常にも深く根付いたこのグルメは、どのようにしてここまで有名になったのでしょうか。


もともと、中津市内にからあげの専門店はなかったそうです。では、なぜ今この中津が「唐揚げの聖地」と呼ばれるに至ったのでしょうか。その背景と歴史を紐解くと、中津ならではの文化と工夫が見えてきちゃいます。


夜の唐揚げ専門店の外観。大きな看板とネオンが光る。看板には「からいち」と電話番号が表示され、活気が感じられる。

中津のから揚げの特徴は「味付けの濃さ」と「専門店の多さ」にあります。一般的な鶏のから揚げと比べ、にんにくや醤油をベースにしっかりと下味がつけられており、冷めても美味しいのが特徴です。


つまりおやつでもあり、主食にもなるこのスタイルは、家庭料理としてだけでなく、持ち帰り文化の発展とも密接に関係しています。


今でも、九州地方において「福岡の鶏水炊き」「大分の鶏天」「宮崎の炭焼き地鶏&チキン南蛮」は超有名です。


〒871-0053 大分県中津市古魚町1645


しかしながらここ中津には鶏にまつわる郷土的なものはありませんでした。あるのは、「日本が戦後の食糧難対策として国が養鶏を奨励し、中津市内に養鶏場が多く存在した事」や「旧満州から帰還した方が中国の鶏料理を再現する事が出来た事」でした。


中津では精肉店が鶏肉を使った総菜として「から揚げ」を販売し始めたことがきっかけとなり、徐々に専門店が増えていきました。こうした「肉屋発祥」のスタイルが、現在の中津から揚げ文化の土台となっています。


そんな中、1970年7月。とうとう大分県中津市三光原口653にお店を構える「総本家もり山」が初代の専門店として誕生しました。


さらに、1990年代以降になると、地域おこしの一環として「中津からあげ」というブランド化が進みました。


地元の店舗同士が切磋琢磨し、それぞれ独自の味を追求した結果、バリエーション豊かなから揚げ文化が形成されていきます。


そしてテレビや雑誌で取り上げられる機会が増えたことで、一気に全国的な知名度を獲得しました。


紆余曲折、試行錯誤の末ここから一大ブームが加速します。2010年には聖地中津からあげの会が誕生し一大ブランドとしての地位を獲得、現在では「からあげフェスティバル」などの催しが開かれ、2019年には総重量1.6トンの唐揚げが振舞われました。



中津市内には数多くのから揚げ専門店が点在しており、いわば“から揚げの食べ歩き”ができるのも魅力の一つです。


各店舗が秘伝のタレや揚げ方にこだわりを持ち、その違いを楽しむことができます。こうした競争と共存の関係が、地域全体のレベルを底上げしてきました。


白いビニール袋の中に、フライドポテトと揚げ物が紙袋に入っている。右手が袋の縁を持っている。車内の背景。

現在では「から揚げの聖地」として観光資源にもなっており、多くの人々が本場の味を求めて中津を訪れます。


単なるローカルフードにとどまらず、地域の誇りとして発展してきた中津のから揚げ。その歴史には、地元の人々の知恵と努力、そして食への情熱が詰まっているのです。


からあげ専門店の看板。白地に黒と赤の文字で「チキンハウス」と「中津名物」とあり、電話番号も記載。背景は曇り空。

まさに食べ歩き真っ最中ですが、駐車場入り口付近では必ずと言っていいほどお客様が結構います。しかも事前予約している地元住人が多く、顔なじみなのか軽快な会話でさっさとお店を後にしていきます。


正直に申し上げたら怒られるかもですが、店内は「おしゃれ」とか「気品漂う」とか一切ありません。逆に、仲の良い友達の家の軒先にいるような気さえするのです。そこがいい。


〒871-0024 大分県中津市中央町2丁目7番61


しかしどの店もめちゃめちゃ盛況ぶりです!「昼ご飯唐揚げ、晩御飯唐揚げ」でしょうか?


現在では、中津市内だけでも専門店は30店舗以上あり、名実ともに「聖地」となっていますが、裏を返せば超激戦地。


生き残りをかけた熾烈な争いが繰り広げられているのでしょう。


よって、どこのお店もオリジナルにこだわり、味付けや風味や薬味が全て異なり、全く飽きさせません!基本ベースは醤油に生姜&ニンニクダレ。


白い袋の中に唐揚げと揚げた餃子が透明なパックに入っている。暗い背景で食欲をそそる様子。

ピントのずれたこの写真では全くと言っていいほど伝わらないと思うのですが、鼻先をくすぐる揚げたての香りと言ったら「今僕はから揚げを持っている、これから食べる自分用のから揚げ」って思っちゃうんですよ。


結構な量があるのですが、「あっ!」という間にペロリです。メタボがどうした!カロリー万歳!っておもっちゃうんですよ!



こちらのお店も次から次へとお客さんが来店!よくよく見ていると、やはり皆さん予約のお客さん!事前に注文あとは「取りに来る」だけ!「鳥肉」だけに!


看板には揚げた唐揚げの写真があり、「げんきや」の文字。店舗の外観と赤色のアクセントが目立ち、営業情報も表示。

何店舗もハシゴすると、さすがに「飽きちゃうよね」には全くならないのが「中津から揚げ」なのです。


中津以外で販売されている他府県にある「中津のから揚げ」とは正直全然、全く、きれいさっぱり違います。どれだけ文章で熱弁しても伝わらないのがどうにも悔しいのです。


〒871-0013 大分県中津市大字金手35-2


とにかく驚くのは、店頭で注文を終わらせて、店内にて出来上がりを待っていると、続々とひっきりなしに人が入ってきます。


人気店ならではかと思いきや、ちょっと違うのは「事前予約して、家族分以上と思われる量の唐揚げをリズミカルで且つ、さっさと受け取って、帰っていくお客さんがめっちゃくちゃ多い」ということ。


地元では当たり前の光景なのでしょうが、これだけ見ても「あ~唐揚げは愛されているんだなぁ」と感じずにはいられませんでした。



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