お食い初め
一汁二菜
ミシュランの星を獲得した名店です。姉妹店の箕面店もミシュラン2つ星を獲得しています。所在:大阪府豊中市上野東3丁目1-5
世界中が新型コロナ感染ウィルスに恐怖して、2年以上が経過し、今もなおその勢力は衰えることなく人々を苦しめいています。
日本ではまだ比較的感染が抑え込まれている一瞬の時間を利用して、「お食い初め」を儀を執り行うことができてホッとしています。まあ、とっくに100日を過ぎてはいますが(泣)
普段より、このような素敵なお店で食事をすることはほとんどないので、緊張しましたが、配慮も行き届いていることは言うまでもなく、おかみさんやスタッフの方がとても丁寧で、安心して過ごすことができました。ありがとうございました。
YouTubeや書籍で「お食い初め」について、矢継ぎ早に知識だけを詰め込んでゆきましたが、まったく順序はめちゃくちゃでした(笑)
そんな中でも、とても天気がよくて、家族全員でこの日を迎えられたことに感謝しかありません。「健康で産まれてきてくれたら、あとは何にも望みません」と信仰心のまったくない私が、神様に手を合わせて半年です。
普段、仕事柄帰宅が遅い私に文句も言わず、何を言っているのかすらさっぱりわからず「泣きわめく」→「ミルクのむ」→「泣きわめく」→「おむつ変える」→「泣きわめく」→「寝る」を繰り返し続ける息子を横目に家事をこなしてくれる妻には頭が上がりません。
休日、一日だけ一緒にいるだけでその大変さはわかります。それが毎日ですよね。そうとう根性がないとできないことだと気づかされます。しかも、何が一番大変かというと、抱っこすると泣くんですね。離せよ!触るなぁ!ってね。
ママにバトンタッチするとケラケラ笑い出すわけです。「あれ?嫌われたかなぁ」っていうショックが一気に来ます。
私の母親も、大変な苦労人でした。今と違って昔はもっと大変だったと思います。紙おむつのない時代。「男は外で仕事してりゃあいい」の時代。しかもその仕事がうまくいっていないわけですよ。日々食べていくだけで精一杯の時代。幼い私にも記憶があります。
隣の家に行って「醤油かりてきてこい」って父親に言われたのは非常にショックで覚えています。子供ながらに「買い忘れてきたようで、お借りできませんか」って思いっきり子供の笑顔で行くわけですよ。だんだん借りるのは上手くなりました(笑)
隣に住んでいたおばちゃんも本当はわかっていたのでしょうね。「ハぁイ!」っていつも手渡ししてくれました。どんな時代やねん!
今も尚、大変なことには変わりはないですが、できることなら同じような思いはさせたくないですね。頑張らなければなりませんが・・・。
食器は塗りの漆器で男の子はお椀の外側が「赤」。もし女の子だったら「黒」だそうです。すべて意味があるようで平安時代から続く儀式だそうですね。「人は武士 柱は檜 魚は鯛」だったそうです。
「赤飯」→魔除け
「汁椀」→成人したときに良い伴侶に巡り合えますように
「香の物」→タコ(多幸)(歯が丈夫に)梅干し(シワシワになるまで長生き)
「煮物」→タケノコ(すくすくまっすぐ力強く成長)などなど
料理に鯛が出るのは「めでたい」と掛けているだけでなく、「真魚始め」とも掛けているようです。
我が子が初めてお箸で食事をする様子を見ているだけで感無量でした。
親・妻・お店のスタッフの方々に本当に感謝しかありません。ありがとうございました!
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