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金融系サラリーマンが脱サラを決意するターニングポイント

  • 17 時間前
  • 読了時間: 9分

三年勤めてみて



まず「現状の自分の“強み”を棚卸ししてみる」といった振り返りができる頃合いだと思います。自分の武器を明確にすることにあります。


実際やってみるとすぐに気づかれると思いますが、金融系での実務経験は、実は起業に直結するスキルの宝庫なのです。


  • 営業力(顧客折衝・クロージング)これまで何件の商談を成立させてきたか

  • 市場分析力(エリア・価格の相場観)査定書や契約価格と相場観の相違があるか

  • 契約知識(法律・重要事項説明)契約後のトラブルを未然に防いでいるか

  • 人的ネットワーク(オーナー・投資家・業者)協力関係を維持できそうか


これらを書き出し「どの分野で独立できるか」を具体化します。重要なのは、“できること”ではなく“お金になること”に変換する視点です。


難しいことができても利益につながらないのであればただの自己満足に過ぎません。


本の上にべっ甲模様のメガネが置かれている。背景はぼやけた室内。静かな雰囲気が漂う。

一昔前なら、すし職人は10年で半人前と言われてました。しかし情報社会となった今日において、技術の進歩によりその時間は短縮され、さらなるタイパを求められています。


乱暴な言い方をすれば、入社して3年程度勤務すれば、「自分は既に半人前くらいになっているんじゃないか」と気付いていませんかということです。もちろん人によって様々な見解がることは承知しています。


いきなり「起業しよう」というのはハードルが高過ぎてお勧めはしませんが、ベンチャー企業でコンサルティング程度ならできるのではと思ったりしたことないでしょうか。


保険会社の保険募集人なら「代理店」でやっていけるんじゃないか。不動産業なら「仲介業」はできるんじゃないか。証券会社、銀行員であっても自分の可能性を感じてくる頃ではないでしょうか。


金融業界で3年近く働いている方なら、おそらく「一通り自分でできる」とか「まあ、大体のことはわかるし説明もできる」とかです。


新卒で入社した方も、異業種からの中途採用で入社した方もおそらく3年勤務されている方なら同じことを考える方が多いのではないでしょうか。ではなぜそういった思考になるのでしょうか。


クライアント探しからクロージングまで全て一人で責任をもって行い、取り扱う商品や金額が高額になることも多いハードな仕事である以上、常に緊張が背中合わせで厳しい世界のため、嫌でも知識が身についてしまう側面があるからだと思います。


小さく稼ぐ経験を作る


いきなり会社を脱サラするのではなく、副業レベルで収益を生み出すことが極めて重要です。


例えば:銀行員なら不動産投資のコンサル・不動産営業なら物件紹介の仲介サポート・システム系なら不動産ブログやSNSでの情報発信・保険関係なら空き家活用や民泊ビジネスを考えてみるわけです。


ここでのポイントは、「自分の力だけで1円でも稼ぐ体験」をすること。この成功体験が、起業への心理的ハードルを一気に下げます。これはかなり有効な手段でもあり、経験上からでもいえることです。


森の中でフードを被った人物が夕日に向かって元気に走っている。道はオレンジ色に輝き、木々が並んでいる。活気に満ちた雰囲気。

私の場合は、とても小さな不動産を個人で一件の購入しました。いわゆる収益マンションです。


利益と言えるほどの実入りはありませんでしたが、初めての経験というものは記憶に残り、何物にも代えがたい収穫として得ることができました。


同時に会社に依存している部分を切り離しておく必要もあります。会社のブランド力・集客システム・上司やチームのサポート・安定した顧客供給は一切皆無だということです。


黒いスーツの女性がオフィスでカメラの方向を見つめる。背後にデスクと他の人々。落ち着いた雰囲気。

起業するということは、これらをすべて自分で担うということです。したがって、「今の自分は、どこまで自力で再現できるか」を冷静に分析することが必須条件になります。


ここを曖昧にしたまま会社を辞めてしまうと、高確率で失敗してしまいます。


起業しない方を選択する理由


起業を少しくらいは考えるものの、最後の一歩を「踏み出さない」あるいは「踏み出せない」のには理由があると思います。それは「高額所得」と「ブランド力」ではないでしょうか。


1つには、金融機業界での平均賃金はその他の業取得レベルと比較的高水準で推移しています。


転職サイトのキャッチフレーズでよく目にするのは「年収1,000万円は当たり前、頑張り次第で2,000万円プレイヤーが目指せる!」です。


これは嘘でも偽りでもなく3,000万プレイヤーもゴロゴロいる業界だからです。「わざわざリスクを負って起業しなくても十分満足」に当然なります。



2つには、金融業界の多くは大企業が多いと言うことです。つまり「企業のブランド力」によって今の成績が維持できていると感じていることです。


確かに高額商品を扱う上で「ブランド力」の乏しい企業への集客はかなり難しくなるのも事実です。


せっかく入社した有名企業で勤務する自負と、それを捨てて無名から始めるリスクを天秤に掛けたら今のままで良い」となることは無理もありません。


正直怖いです。私自身あえてそんな危険な場所へ飛び込まなくても、また飛び込む意味がないと感じていた一人でした。


失敗しても元の会社で元の地位で出戻り許可してくれるなら考える」と甘いことを考えていました。


雇用している企業側は冷酷無比


出世」とは幾重にも重なったピラミッドを登っていくようなものです。上に行けば行くほど空いている椅子は少ないわけです。


別の記事でも書いたのですが、本来務めている会社の「役員になれないなら意味がない」と考えていました。


青い階層状のピラミッドが白い背景に配置されている画像。ピラミッドは9段の段階的に小さくなるレベルで構成されている。

人間は年を取ります。企業の社長は大抵「若くてフレッシュな企業イメージ」に固執します。役員は企業側の人間ですから基本的には切ることはできません。切られるのは「未満社員」です。


ひとたび景気が低迷すれば「即!人事異動発令」です。成績優秀者であっても高額所得者なら間違いなく「肩たたき」に会うことは想像に難くありません。


そもそも上下の所得格差が大きいわけですから「1人減らして3人雇ってもおつりがくる」方を選択するわけです。


テレビドラマでも「部署転換」・「左遷」・「出向」・「降格人事」・「片道切符」等といった表現はよく耳にしますが、これは実際にあります。


小さな失敗でも当たり前に発令されます。入社して間もないフレッシュな社員が何か失敗したとしてもそのような辞令は出ません。


私が勤めていた企業では「成績が良い時は会社のおかげ、悪い時はお前のせい」といって教育されました。


たまたま成績が不振だった先輩を指差し「あんなふうになるなよ」とか「空気の綺麗なところへ転勤するか」等様々でした。


過去の実績や会社への貢献量、愛社精神や忠誠心などは全くといっていい程考慮されることはありません。企業存亡の危機下では当然のことです。


脱サラは「準備された決断」であるべき


脱サラして起業することは、勢いではなく自分自身の戦略で決めるべきです。実際、会社を辞めること自体がゴールではありません。


その先で“どう生きるか”を設計できた人だけが、起業で成功します。そう、一人孤独に思いを巡らせてみてください。


サングラスをかけた男性が車内で夕日を眺める。背景はオレンジ色の空と山脈。落ち着いた雰囲気。

そのためにはまず、生活防衛資金を確保することが先決であり、「時間」と「忍耐力」は自身への投資と割り切ってコツコツと粛々と進めていこことです。


起業初期は、収入が不安定になるのが当たり前です。最低でも以下を目安に準備することをお勧めします。


生活費の6ヶ月〜12ヶ月分の貯金」・「固定費の見直し(家賃・通信費など)」・「最悪ゼロ収入でも耐えられる設計」です。


また、銀行からの借り入れは「借金」であり抵抗があるかもしれませんが、「コスト」と位置づけて辺りをつけておくことも重要です。


国民生活金融公庫など政府系の窓口にも起業を応援してくれる部署があります。


お金の不安がある状態では、冷静な意思決定ができません。これは精神的な保険でもあります。


次に、脱サラする決断に寸分のブレがないように「なぜ起業するのか」を言語化することです。企業当時は、精神的にも不安定になることが多くまります。


これをいつも目にすることができる場所に紙に書いておくことをお勧めします。


動機」と題して明確に書き込むことです。

・収入を増やしたい

・自由な時間が欲しい

・自分の力を試したい

・社会的に価値あることをしたい


スーツ姿の男性が机で思案中。考え事の吹き出しに成長の矢印、地球、電球、コイン。背景はオフィスの書類と植物。

この軸がブレていると、途中で必ず迷います。逆に、明確な理由がある人は、困難があっても折れません。


伝えたいこと


自分は大丈夫」・「今まで以上に成績残せる自信がある」・「上司のウケもいい」・「慕ってくれる部下もいる」・「会社にとって必要な人材だ」・「俺がいなくなったらこの店の売り上げ誰が維持できるんだ」とよく思ったものです。


ビジネス女性がスーツを着て手を広げ微笑む。背景には3人の同僚が楽しそうに彼女を見ている。オフィスの窓から都市が見える。

企業側は35歳を境にふるいにかけてきます。なぜなら毎年少なからず給与は昇級し、慣れから知らず知らずのうちに横柄な態度を取る、口答えするとなると素直で若い子が使いやすいとなります。


企業側は一番脂の乗っている良い時期だけを消費させ、旨味が無くなったら「サヨウナラ」となるわけです。


そして35歳の多くは、既に「結婚」・「出産」・「住宅ローン」の可能性が高い状態です。


この機を境に「社畜」となるのは遠慮したいと考えていたのは事実です。


まとめ


冒頭にお伝えしたとおり、「3年程度勤務すれば半人前にはなれている」です。しかも5年10年選手ならもっと知見は広がっているはずです。


会社から「宣告」される前に、自信と勇気をもって、地面をけりつけ上向き調子でバイバイした者の勝利であると個人的には強く思っています。


若い女性が都会の街並みで笑顔を浮かべている。風になびく髪、背景はぼやけたビル。リラックスした雰囲気。

起業は正直初めは苦しいです。泥水をすすることもあります。打ちのめされることもあります。不安に押しつぶされそうにもなります。


でも逆に「良いことも沢山あります」・「見たことのない景色が広がります」。全くの素人に「さあ起業しましょう」と伝えているのではありません。


3年程度勤務すれば半人前にはなれている」そんな自信がある人に考えて欲しいから記事にしています。


本当に仕事ができる人たちが目の前で苦しみもがいているのを何人見たかわかりません。


金融業界における企業側の考え方と個人の考え方は間違いなく不一致だと感じていた一人としてぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。


起業を考えている方にお勧めの一冊

紫と黒の背景に書籍の表紙、「金持ち父さんの起業する前に読む本」と題され、著者ロバート・キヨサキの名前が記載。

金持ち父さんの起業する前に読む本(筑摩書房)


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