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My family with COVID-19

  • 2021年12月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月28日


奇跡の軌跡 COVID-19



Dear Child

迫りくるコロナ渦の真っただ中、無事第一子が元気にその姿を現してくれました。これでもう思い残すことは無くなったようにも感じたりします。産まれてきてくれて本当にありがとう。


思い起こせば、妊娠期間中は世界中がパニックに陥っていた時期でした。東京では一日で5000人を超える感染が告げられ、テレビのニュースやSNSで毎日感染状況の報告があり、大阪府や兵庫県にも次第に感染者が増えている最中でした。


なにが怖いか、恐れられた理由を伝えなくてはなりません。空気感染し、「重篤に至った場合は死に至り」、呼吸困難やその他既往歴がある方は併発するという者でした。


発症までの潜伏期間があり、だれも信用できなくなる。高齢者だけでなく若年層へも感染し、軽症であっても味覚や嗅覚に障害が残る。オーバーシュート(感染者急増)により入院ができず、自宅で亡くなる方まで出てしまう」といった状況でした。


特効薬やワクチンは国内に無く、世界各国がやっきになって薬の開発に全力を注ぐといった異例の事態だったのです。「3密(密閉・密集・密接)を避けてください」と毎日のように報道がなされ、国内のほぼ全員がマスクの着用し、会話はアクリルボード越しとなりました。


2020年1月30日、世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言すると、新型コロナウイルス(COVID-19)と世界の組織的な闘いが始まり、パンデミック(世界的な大流行)の緊急事態期間は、2023年5月5日、WHOが緊急事態の終了を告げるまでの約3年3ヶ月に及びました。


ワクチン接種」を急ごうと、病院への問い合わせに躍起になっていた時「私も接種した方がいいの?」と妻の一言に、何も回答できなくなりました。


臨床試験の結果により、妊娠中の方も接種できると報道がなされてはいましたが、日本製ではないため接種をためらう人も多くいました。「本当に問題ないのだろうか」正直言ってその判断はすぐにはできなかったのです。


かといって、妻が感染でもしたら母子ともに危険にさらされる。仕事は外回りが多いこの業界で、もし私が感染して家に持ち帰ったら後悔してもしきれない。


仮にワクチン接種をしたからと言って滅菌するわけでなく、重症化を低減するだけのため、毎日「なんとかしなくては」「どうすればいいんだ」ばかりで数日が経っていました。


決断と行動


ワクチン接種は出産してからにする」そう言い出したのは、他の誰でもない妻自身によるものでした。


でも「もし感染したら・・・」もちろん入室時の全身アルコール消毒・滅菌用せっけんでの手洗い・うがい薬etc・・・できる限りのことはやってはいたものの、どれだけ徹底しても相手は目に見えないような小さなウィルス。到底勝てる相手ではないと思いました。


同業者の中にも「感染したらしい」と言った噂もありました。もうそこまで来ているといった状況でした。そう、何時感染してもおかしくないと。世界規模での有事につき、どこへも逃げることはできません。


ワクチン接種は出産後」と「感染リスクを極力減らす方法」の両立を考え、産婦人科とも協力のもと「里帰り出産」ができないか問い合わせました。


当然、世の中は日本国として「緊急事態宣言発令中」でした。県をまたいでの移動が可能か。病院を途中で変更して大丈夫なのか。「お願いです、両方を守ってください」と祈る思いでした。


そこへ病院から「可能です」との回答を頂きました。喜んでいる暇もなく、数日で荷造りを行い自宅を後にしました。この時、これで少しは安心だと思っていました。


しかし、大都市圏での感染者が圧倒的に多く、関東や関西のナンバープレートを付けた車が出入りするだけで目を細められるんです。想定はしていましたが、つらいものがありました。当然、大阪でも関東ナンバーの車を見かけたら同じことを考えてしまいましたから。


何も出来ずに


県外からの来院者は妊婦のみ可」の厳戒態勢です。当たり前ですが院内感染は絶対に避けなければなりません。事前に隔離期間をしっかりと取らされて、各検査を行って問題がなければ対応可能になっていました。


つまり、その後は妻が産後に退院してくるまでは絶対会うことができないわけです。傍で励ましてあげることは当然ながら、産前産後のケア一つできないわけです。男は結局何にもできないんだと痛感しました。


数か月の一人暮らしでしたが、夕方事務所で仕事をしていたらLINEに一枚の写真が送られてきました。涙が出ました。声を出して泣きました。嬉しかった。


そして一番つらかったのは妻だと気付きました。10か月間不安の中で、一人孤独に耐えなければならなかったわけです。「感染するわけにはいかない」と、私より強く思っていたと思います。出産も一人で大変だったと思います。何一つ役に立てなくて本当に申し訳ないです。


さいごに


極限状態の中、必死で対応して頂いた医療従事者の方々、支えてくださった妻のご両親や親族の方々、私の母をはじめこんな私に色々と助言や提案をして下さった全ての方々へ感謝の意を伝えます。

本当に、本当にありがとうございました



そして頑張って産まれてきてくれた子へ伝えたい思いがあります。


君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな

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