ぶんぶん、ぶーん
- 2014年11月20日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
贅沢しちゃダメよダメダメ
先日、かわいい後輩が「経営者たる者経費節減でないとだめですよ」と言うので「自分のお給料下げるからいいじゃないの」と返すと「贅沢しちゃダメよダメダメ」といった感じ。
普段仕事中は車に頼り切っていた私の毎日の生活に、新たな仲間を届けてくれました。それがこの名車です。
三代目のオーナーの元にやってきたときは既に傷だらけになっていました。それでも文句ひとつ言わず、快適に目的地まで運んでくれるかわいい奴です。
ミラーもよれよれになっていて、ブレーキレバーもクニュっと曲がっていますが、そこはご愛敬。そもそも燃費はと言うと・・・これがなんとも素晴らしい!!走行距離からしてガソリン1リットル当たり30kmくらいではないでしょうか。

秋のどこか心地の良い風が吹く午後。この度晴れて独立起業した私に、彼はひとつの小さな箱を手渡してくれました。
「これ、ささやかながらお祝いのプレゼントです。」
少し驚きながら小箱を見つめてました。手作り感満載の段ボールに巻かれた緑の養生テープを剥がしました。「ひょっとしてびっくり箱?」それでも心は何か期待に満ちていて—少しドキドキしています。
箱が開いた瞬間、ふわっと空気が変わりました。
「え…これ、何の鍵…?」
ぶんぶん、ぶーん
そう、“原動機付自転車の錆びた鍵”。ここに来るとき乗ってきましたから、駐車場の停めてます。「あ・げ・る」だって。しかし、これはただの贈り物ではありませんよ、「これからの挑戦を支える相棒」として授けるのです。
独立したばかりの時期は、少しのコストも無駄にできない。電車代、タクシー代、細かな移動費——積み重なれば、じわじわと経営を圧迫しますよ。だからこそ、この一台には意味があるんですから。
「これなら、移動もラクだし、経費も抑えられる。その分、未来に投資できるでしょ?」それと、私も近い将来独立予定ですから、その時は新車を買ってくださいね!
「ちょっと乗ってみてもいい?」
錆びた鍵をカギ穴に差し込みひねった瞬間。「うわっ、うるさっ…!」その一言とともに、彼の表情が一気に明るく弾けました。少しカスタムしておきました。
ぶんぶん、ぶーん。ただの移動手段じゃない。この原付は、「今後の可能性を広げる相棒」
どこへでも行ける。会いたい人にすぐ会いに行ける。思いついたアイデアを、すぐ形にしに行ける。

風を切って走りながら、私は思いました。——ああ、私はきっと大丈夫だ。不安もある。プレッシャーもある。でもそれ以上に、ワクワクがある。
新しい一歩を踏み出した人にしか味わえない、あの独特の高揚感。そして、その背中を押してくれたたことへの、感謝。その日、街の風はいつもより少しだけ軽やかに感じられました。
これこそ経費節約の第一歩。ありがとう。・・・・・・「やっぱりお給料上げよっかな」
関連記事







コメント