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ゆでた枝豆をすりつぶした「ずんだ」

  • 2019年4月13日
  • 読了時間: 3分

ずんだ餅 村上屋餅店


ずっとずっと我慢してきた食べ物が今ようやく目の前に!とうとう到着してしまいました!第5の目的地。


仙台の街を歩いていると、どこからともなく甘くて、そしてどこか懐かしい香りに誘われる瞬間だったのです。その正体をわざとらしく辿っていくと、たどり着くのが――村上屋餅店です。


こじんまりとして、正直どこにでもありそうな店構えなのですが、暖簾をくぐったその先に広がるのは、時を超えて受け継がれてきた“本物”の味。


中でもひときわ心を奪われるのが、鮮やかな緑(正真正銘のきれいな緑色)見た目にも美しいこれが「ずんだ餅」です。



ひと口頬張れば、枝豆の優しい甘みと香りがふわりと広がってくる。むりやり甘くしたような洋菓子とは全く異なる日本古来の甘さです。


未だご賞味されていない方にお伝えしておきたいのは、甘いデザートを想像してはいけないということです。奥ゆかしい甘さに出会ったと感じてほしい逸品なのです。


本来砂糖など、ほとんど入手が難しかった時代に、先人たちは試行錯誤、まさにトライ&エラーを繰り返し、素材の甘さを引き立てる方法を見つけ出した結果、歴史と一緒に作りこまれた芸術作品と言っても過言ではありません。


砂糖の甘さとは違う、どこか素朴で、自然の恵みそのものを味わっているかのような感覚です。柔らかくつき上げられた餅との相性はまさに絶妙で、思わず笑みがこぼれます。


陣太刀(じんだち)


〒980-0023宮城県仙台市青葉区北目町2-38

和風の建物に「餅」、緑ののれんに「ずんだ餅」の文字。ガラス窓に「うぐいす餅」「さくら餅」の紙。伝統的な餅屋の雰囲気。

そして、この「ずんだ餅」――ただの郷土菓子ではないのである。そのルーツには、戦国の名将 伊達政宗 の存在があると言われている。仙台と言えば伊達 伊達といえば仙台。その伊達政宗が考案したとかしないとか。


戦後期時代、幾たびに及ぶ戦の合間に、陣を構えてその中での食事をとる際に、政宗は枝豆をすり潰して餅に和えさせたという説が残っているのです。


刀の柄で枝豆を砕いたことから「陣太刀(じんだち)」それが転じて「ずんだ」になった――そんなロマンあふれる逸話も語り継がれているのです。

 

茶色のトレイに盛られた緑色の粥、漬物の小皿、湯飲みが並ぶ。箸袋には漢字の文字。温かみのある木のテーブルの上。

まこと荒々しい戦国の世、血で血を洗う時代。命のやり取りが日常だったその世界で、ひとときの安らぎを与えたであろう一皿の逸品。政宗もまた、この優しい甘みに心を緩めたのかと思うけれど、同じものを頂いてもなお、その味は違ったのかもしれないです。


そして時は流れ、数百年後。同じ仙台の地で、村上屋餅店 はその味と想いを今に伝えています。


店内に流れる穏やかな空気、丁寧に作られる一皿一皿に感動すら覚えてしまいました。そのすべてが、ただ美味しいだけではない「歴史」を感じさせてくれるわけですから。


もし仙台を訪れることがあれば、ぜひ足を運んでほしいです。それは単なる食体験ではないく――戦国の記憶に触れ、歴史と味が交差する、心躍るひとときになるはずだから。


木製の盆に黒、緑、ベージュの餅、茶碗の湯飲み、漬物がのった和菓子セット。箸袋に「峠」の文字。温かみのある雰囲気。

明治10年の老舗

ゆでた枝豆をすりつぶして、塩と砂糖だけで味付ける餡は豆の香りを最大限に引き出してくれているのでしょうか。食べる前から鼻を誘惑してきます。


見ているだけで楽しくなってきますよ!

此方のお店の創業はなんと「明治10年の老舗」でして、昔からの製法で毎日手作りされているそうです。


もちろんお米は「ミヤコガネ」という品種の宮城県産のモチ米を使用。感動しました!昔、「伊達政宗」が「豊臣秀吉」方へ「大遅刻」で上洛の際に持参したと言われるこの「ずんだ餅」、さぞ、そのおいしさに顔はほころんでいたことでしょう。


皆さんも、万一、約束の時間に「大遅刻」してしまったら、ぜひ「ずんだ餅」を持参しましょう。相手が「最上義光」推しでなければうまくいくことでしょう。黒脛巾組(くろはばきぐみ)の加勢もあるやもしれません。



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道路脇の駐車場で作業する警備員2人。看板には「生鮮の店さいち」と書かれており、周囲には冬の木々と建物が見える。車が数台駐車中。

商売繁盛の秘訣


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