透きとおるくらいに嬋娟たる美女(岩木山)
- 2019年4月19日
- 読了時間: 3分
津軽富士 岩木山
年に一度あるかないかの贅沢をさせて頂きました。恐るべし青森県。恐るべし八食センター。ごちそうさまでした。
そしてそして、次に向かうは第16の目的地、そうです「十和田湖」からの「奥入瀬渓流」です。
道中、こんな素敵な景色が、視界に入ってきました。思わず車を停めて、しばらく眺めることにしました。
遠くの山々が、雄大にそびえ、盤石だと言わんばかりに落ち着いた気分にさせてくれます。
青森県の西側にはまるで空に向かってすっと伸びるような、美しい山があります。その名は、岩木山。目前に見えていたのはなんとその岩木山だったのです。
標高1,625メートル。津軽地方のどこにいても見えるほど存在感があり、その優雅な姿から「津軽富士」と呼ばれています。

でも、この山の魅力は「きれい」だけではありません。実は、地元の人たちにとって岩木山は、“ただの山”ではないんです。
演歌の一説にも流れていて知ってる人も多いのではないでしょうか。この山は「お岩木山」と呼ばれる特別な存在なんです。
津軽地方では、岩木山を親しみを込めて「お岩木山(おいわきさん)」と呼ぶ人がたくさんいます。普通、山に「お」をつけます?
それくらい、地元の人にとって岩木山は神様のような存在。朝、岩木山が見えると「今日は天気いいな」と感じ、雲がかかると「雨が来るかも」と生活の一部になっています。
津軽の人は待ち合わせでも平気で「岩木山見える方向に行けばいい」なんて言うことがあるとか。もはや天然のコンパスです。
〒036-1343 青森県弘前市百沢東岩木山
調べると実は“けっこう荒々しい山”だそうです。あの美しいシルエットからは想像しにくいですが、岩木山は活火山です。
最後の噴火記録は江戸時代。1783年には噴火による被害も起きました。
今の穏やかな姿からは想像できませんが、昔の人々は「山の神様が怒った」と恐れたそうです。だからこそ、山を信仰する文化が強く根づいたそうです。
少しの間だったのですが、天候はめまぐるしく変わってゆきます。が、この山はそんな事などどこ吹く風です。

岩木山には「登拝(とはい)」文化があって、毎年旧暦8月1日頃になると、夜通し山を登る「お山参詣(おやまさんけい)」という伝統行事が行われます。
参加者は白装束姿。「サイギ、サイギ」という独特の掛け声を響かせながら暗闇の山道を進んで御来光を目指します。
これ、初めて見るとかなり圧倒されます。観光イベントというより“本気の祈り”です。五穀豊穣や家内安全を願う何百年も続く津軽の精神文化なんです。
この行事は、岩木山お山参詣として今も受け継がれています。
「りんご」と岩木山の意外な関係もあるようです。青森といえば、もちろん「りんご」。
実は、岩木山の存在がおいしいりんご作りに大きく関係しているようです。岩木山から吹き下ろす風や昼夜の寒暖差、火山灰を含む土壌が甘みの強いりんごを育てるんです。
つまり、岩木山があるから青森のりんごはおいしいと言ってもかなり本当なはなしらしいです。津軽平野のりんご畑越しに見る岩木山は、まさに「青森らしい風景」の代表格です。

なになに?太宰治の小説「津軽」に登場?
津軽富士と呼ばれる岩木山を「したたるほど真蒼で富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに建てたようにばらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮かんでいる・・・透きとおるくらいに嬋娟たる美女ではある」
と書き記しているようです。ん~、やっぱり、私もそう思う。同感(笑)

ついに到着しましたぁ!「十和田湖」が見下ろせるところまで!

見てびっくり、触ってびっくり、槍のようなつらら。カッチンコッチンです。刺さったらあの世行。危ない危ない。雪が深く足をとられてスッテンコロリンを繰り返し、ここまでやってきました。感動~。つづく。
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