秋田県で食べる逸品、まさにコレは絶品
- 2019年4月16日
- 読了時間: 4分
更新日:5月24日
秋田の逸品「きりたんぽ鍋」
秋田の冬を語るとき必ず外せない料理があります。囲炉裏を囲みながら湯気を立てる逸品「きりたんぽ鍋」と、つややかな喉越しで人を魅了する絶品「稲庭うどん」がそうです。
どちらも単なる郷土料理ではありません。厳しい雪国の暮らしから生まれ、人々の知恵と誇りによって磨き上げられてきた“物語のある味”なのです。

秋田県から再び岩手県に戻って、いよいよ第12の目的地へと意気込みたいのですが――
秋田県に心残りを一つ置いてきてしまいました。それは、秋田県では、名物「きりたんぽ鍋」と「稲庭うどん」をご馳走になるということでした。
しかしながら、限られた時間内に東北の目的地すべて回りつくしといった強行スケジュールであったため、“絶対無理”と判断。そこで、旅先から帰ってきて地元で探しました。
こちらで頂けるんです!お近くの方は是非足を運んでみてください。味も雰囲気も最高です!
兵庫県尼崎市南武庫之荘3-36-5 割烹・小料理店「秋田こまち」
まずは、秋田名物の代表格「きりたんぽ鍋」です。炊きたてのご飯を杉の棒に巻き付け、香ばしく焼き上げた「きりたんぽ」を、比内地鶏の旨味が溶け込んだ出汁で煮込みます。
そこへ舞茸、せり、ごぼう、長ねぎが加わることで、鍋全体がまるで“秋田の山そのもの”のような香りを放つんですよ。野菜の香りって意識しないと味わえないですよね。
その起源には、こんな話が残っている。
かつて秋田の山間部では、狩人たちが山へ入る際に残ったご飯を棒に巻き付けて焼いて、携帯食にしていたと聞きます。
これが「たんぽ」の始まりだと言われています。やがて、猟で獲れた鳥を鍋にしてその中へ焼いたご飯を入れたことで、現在のきりたんぽ鍋へと進化したとか。
特に注目したいのは、使用される比内地鶏です。日本三大美味鶏にも数えられるこの地鶏は、噛むほどに濃厚な旨味が広がって“旨い”。
脂は上品で、出汁になると驚くほど深いコクを生んでくれます。きりたんぽがそのスープを吸い込んだ瞬間、この料理は“米料理”から“ご馳走”へとミラクル変化します。
そして何より、秋田の人々は「せり」に強いこだわりを持っていらっしゃいます。シャキッとした根まで食べる文化は県外の人には新鮮で、この香りが鍋全体を一気に格上げ!
雪国の冷えた身体に染み込む一杯は、まさに冬の贅沢そのものなのです。
秋田の絶品「稲庭うどん」

一方で、秋田にはもう一つ“静かな感動”を与えてくれる名物があります。それが「稲庭うどん」です。他にも色々と注文しましたが、実際何を食べても間違いないです。
一般的なうどんを想像していると、最初の一口で驚くはず。
それはまず「細い」そして次に「美しい」と視覚認識するはずです。一見か弱そうに見えて抜群の「コシ」がある。そして、信じられないほど滑らかだと舌が感動します。
稲庭うどんの歴史は古く、江戸時代初期まで遡ります。秋田県南部の稲庭地区で生まれたこの麺は、もともと佐竹藩の藩主に献上されるほどの高級品だったそうです。
大量生産ではなく、職人が何日もかけて手作業で延ばす「手綯い製法」によって作られるために非常に手間ひまがかかる代物。その誕生には、雪国ならではの知恵があった。
「この麺を延ばす」実際にやってみると死ぬほど疲れるのです。稲庭うどんではなく「讃岐うどん」では足も使ってひたすら、ただひたすらに精魂込めて延ばす行為には脱帽です。
寒冷な気候と湿度が、麺を熟成させるのに適していたのでした。職人たちは気温を読みながら湿度を感じて麺の“声”を聞きながら延ばしていくわけです。
機械では再現できない微妙な力加減が、あの絹のような喉越しを生み出していると気づかされます。特に感動するのは、冷やしで食べたときに頭の中心部分に「!」が出てきます。
つゆにさっと潜らせ、勢いよくすすった瞬間は麺がまるで一本のシルクのように喉を滑っていく感覚が絵に描けるほどです。
細いのに存在感があり、噛めばしっかり小麦の甘みが広がってゆき、しかも派手さは一切ないから“お見事”と口から飛び出すわけです。
しかし、一度知ると忘れられないまさに“余韻を食べるうどん”となっているのですね。なのでもし秋田を訪れるならぜひ真冬に行ってほしいわけです。
実際に食すと旨い!って声出てました。あの~、正直旨いものは周りにあふれている昨今ですが、素材が直感的に伝えてくる感じはそうそう他にはないですよ。
雪景色の中、熱々のきりたんぽ鍋で身体を温め、締めに稲庭うどんをすするなんて想像しただけでほっこりするでしょう。
そんな時間は、観光ではなく“秋田の暮らし”を味わう体験になるはずです。いや、なります。
派手なテーマパークはないかもしれないけれども、秋田には人の記憶に静かに残り続ける味があるんです。そしてきっと気づくはずです。
「本当に贅沢な料理」とは、高価なものではなく、「その土地の歴史と風土人々の想いが溶け込んだ一杯」なのだと。
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