「立佞武多」の歴史
- 2019年4月20日
- 読了時間: 5分
ねぷた
立佞武多
もしあなたが「一生に一度は、本気で圧倒される体験をしたい」と思っているなら、次の旅先はここしかありません。その名は「立佞武多の館」
館の前に立った瞬間まず違和感を覚えます。「……え? 建物、デカすぎない?」

そう。この場所に収められているのは普通の“ねぶた”ではありません。高さ約23メートル。ビル6〜7階分に相当する全く想定外の巨象です。
人間が見上げても、全景を一瞬で視界に収めきれないほど巨大な“立佞武多”があなたを待っているのです。
館内へ――入る。少し薄暗い空間が想像を掻き立てます。静かな空気を感じながら次の瞬間――ドン!!!
視界いっぱいに、巨大な武者絵が現れます。「うわっ……!!」思わず声が漏れることでしょう。私は叫んでしまいました。初めて見る人は、ほぼ例外なく立ち止まります。あまりの迫力に。
〒037-0063 青森県五所川原市大町506-10
鋭い眼光で燃え上がるような色彩。天井スレスレまでそびえる巨体からは“展示物”なんて言葉では足りません。そこにいるのはもはや巨大な生命体であると思うはずです。
しかも驚くのは、これがただ飾られているだけではないということ。実際に祭りで街を練り歩くわけです。どうやって切り回すのか・・・。
夜の五所川原を、囃子と太鼓と掛け声に包まれながら、この超巨大な立佞武多が動き出すのです。あまりの感動に、少しご紹介。館内をスロープ状に降りていく途中の展示物です。

ガチで想像してみてください。暗闇の中を遠くから囃し立てて向かってくる太鼓。「ヤッテマレ!! ヤッテマレ!!」地鳴りのような歓声。
そして角を曲がった瞬間、光り輝く巨大武者が目の前へ迫ってくる――。鳥肌が立たない人なんてきっと、いや絶対にと言っていいそんな人いません。さらに館内では、立佞武多制作の裏側や職人技も見ることができます。

「下絵」・「骨組み」・「紙貼り」・「色付け」TVでも取り上げられていると凝視してしまうくらい印象が、いやいや脳の記憶媒体の全(前)面部分に焼き付けられたからこそ乗り出してみてしまいます。
「こんなものを人間が作れるのか……」祭りの熱狂だけではなく、日本の職人文化の凄みまで体感できるのです。
そして何より危険なのは、“帰れなくなること”に尽きます。帰りたくなくなるんですよ。本当に。
気づけばあなたは写真を撮る手を止め、ただ口を開けて見上げているはずです。完全に立佞武多の世界へ飲み込まれていることに気付いていながら。

歴代のねぷたが写真付きで紹介されています。ここに来れば旅行好きな人ほど衝撃を受けます。
なぜなら、全国を探してもここまで“スケール感がバグっている祭り文化”はなかなか存在しないから。
青森ねぶた祭でもない。弘前ねぷたでもない。五所川原の立佞武多には、“狂気レベルの巨大美”があります。

迫力ありますよね。どのねぷたも意味合いを持っており、願いを込めて作成されていることがよくわかります。
もし夏に行けるなら、祭り本番は絶対に体験してください。もし祭り時期でなくても安心してください。立佞武多の館では一年中その迫力を体感できます。
旅先に迷っているなら、最近ちょっと感動不足なら、スマホ越しの刺激に飽きてしまったなら。

次は、“本物の巨大感”を浴びに行ってください。きっとあなたも、館を出る頃にはこう思っています。「……これ、人生で一回は絶対見たほうがいいやつだ。」
子供と一緒に体験することもお勧めします。本当に“ヤバい”スケールです。正直に言って過去一でした。見る者を魅了するこの巨象!そして意味!そして人間の力をきっと感じてもらえると思います。
子供は感じるはずです!これはただのお祭りじゃないんだ。“本物の冒険”なんだって。ゲームの中じゃないし映画の世界でもない。本当に目の前に巨大な伝説が現れる場所。
子供は言うはずです!「すごいものを見た!」「ドキドキした!」「巨大モンスターみたいなのが好きだ!」

モチーフになった絵図です。巨大な立佞武多を見上げたとき、まず目をうばわれるのはその“顔”にあります。
にらみつけるような目や空へ突き上げる刀。炎の如く広がる着物。でも本当にすごいのは――その一つひとつに、“物語”が隠されていることなんです。
ただカッコよく描いているわけではありません。日本における昔の戦いや伝説の武将。鬼や龍を連想させる勇気ある英雄たち。
まるで日本の歴史と冒険が合体した“巨大ファンタジー”になっているのです。たとえば、今にも鬼へ飛びかかりそうな武者のその顔には「仲間を守る!」・「絶対に負けない!」そんな気持ちがこめられているんです。

武士的なものが多くありましたが、かなりグロテスクな描写のものもちらほらあります。他にも鬼の顔を見ると――ギョロリと光る目と牙むき出しの口。
まるで夜の闇から飛び出してきた怪物みたいです。子どもならきっと思うはず。「うわっ、こわっ!! ……でも、なんか見ちゃう!」それが立佞武多の絵図の魔法なんです。
“怖い”のに“カッコいい”。どこかのお父さんかもしれませんね。しかも近づいてみると、もっとびっくりするんです。細かい線に金色の模様。風が動いているみたいな着物。全部人の手で描かれているんだと。

暗い夜の中を、武者や龍が本当に生きているように見えてくるとなると、その瞬間――ただの“絵”じゃなくなりますよね。伝説が目を覚ますんですね。だから立佞武多を見るときは、ぜひ顔を見てほしい。目を見てほしい。
そして、「このキャラクターはどんな戦いをしているんだろう?」って想像してほしいわけです。すればきっと子供の頭の中で冒険がすでに始まっているわけですよ。

もしかしたら帰るころには、お気に入りの武者や鬼ができているかもしれないじゃないですか。そして「帰えりたくない」って駄々をこねるかもしれませんけど・・・。
立佞武多は、“見るお祭り”じゃないんです。巨大な物語の世界へ飛びこむ体感型のお祭りなんです。

おやおや、とても可愛らしい大きさですが、その表情は睨みが効いて怖いですね。
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