人間はな、限界を超えたら死ぬんだよ
- 2020年1月2日
- 読了時間: 4分
更新日:4 分前
両城の200階段
映画「限界を超えたら」が残した、呉の坂道と魂の物語の実際にこの目で見て、肌で感じた最高の思い出の場所になりました。
ついに!映画「海猿」のロケ地!!!に到着しました!感動です!感無量です!
だいたい異常なくらい好きすぎてDVDまで買いましたし、100回以上見ています。自分でも訳が分からない。

ここは今、普通の住宅街なのですが、単なる住宅街とは思えないほど急な階段が続く場所があります。
一段、また一段と登るたびに息が切れるこの坂道は、かつて多くの人の心を震わせたドラマ・映画シリーズ「海猿」のロケ地として知られています。
この階段を歩くと、まるでスクリーンの中から「あのセリフ」や「あのフレーズ」が聞こえてくるような気がしてしまうのです!
〒737-0826 広島県呉市両城1丁目5
人間はな、限界を超えたら死ぬんだよ
「海猿」は、海上保安庁の潜水士たちを描いた作品です。
主人公たちは、海の事故現場へ向かい、誰かの命を救うために日々自らの命を危険にさらして過ごしてます。
華やかとか素敵といったヒーロー物語では決してありません。
迫りくる水や炎、或いは無国籍船との遭遇による恐怖、時間的余裕のない極限状態でのプレッシャー、そして仲間を信じ抜くメンタルの強さ。
そのすべてと向き合いながら、彼らは何度も自分自身の限界と戦うシーンが詳細で鮮明に描かれています。
その中で今尚、私の心のど真ん中に心に突き刺さる言葉があります。
「人間はな、限界を超えたら死ぬんだよ」・「お前、まだ死んでないじゃないか」
この言葉は、私の生涯において絶対に忘れる事は無いほど強くそして深く突き刺さったのです。
命を預かる仕事をする人間だからこそ知っている、現実の重さなのでしょう。勇気とは、無謀に突き進むことではないことを教えてくれています。
自分の限界を知りながら、それでも、それでも誰かのために一歩踏み出すこと。「海猿」はその覚悟を私たちに教えてくれたと思います。

今こうして目の前にある呉市両城の急な階段。映画の中では、訓練や日常の場面として登場しました。
しかし、この坂道が象徴しているものは、訓練の厳しさを演出するためだけに用いられたものではないと思うのです。
何度も転びそうになりながら登る。登る。登る。20~30㎏ある潜水設備を陸上で装着した状態で登る。

映画チラシ海猿 ブレイブハーツ/伊藤英明・加藤あい
実際この坂道は半端なく、見たことのないような急こう配で、且つ、いわゆる「蹴上」や「踏み面」がまちまちで登りにくい。
挙句、カーブしていて先が見えないので正直メチャクチャ疲れを誘ってきます。
それでも、息が切れても、前へ進む。それはまさに、潜水士たちが歩んだ道そのものです。
人は誰でも、人生の中で「もう無理だ」と思う瞬間があります。数えた事は無いのですが、無数です。無数。
仕事で悩む時。大切な人を守りたい時。夢を追いかける途中で壁にぶつかった時。そんな時、この階段は語りかけてくるようです。「目の前にある階段をあと一歩だけ進んでみろ」と。

「海猿」の魅力として本当に胸を打つのは、仲間を信じる心です。逆に言えば「本当に信じ切れるか」ということ。
人は究極の極限状態にいれば「裏切られるんじゃないか」と疑心暗鬼になるものです。
自然という海の中では、どれだけ訓練していても人一人の力ではどうにもなりません。
「酸素が限られる」・「視界が奪われる」・「恐怖が襲いかかる」そんな極限状態で頼れるものは、隣にいる仲間(バディ)だけ。
だからこそ、「絶対にあきらめない」という言葉にはとてつもない重みがあります。
それは「自分だけは助かる」という言葉ではなく、「仲間を置いて帰らない」という強い約束なのです。

「必ず生きて帰る」この言葉は、危険な場所へ向かう人間が持つ最後の希望です。
「任務だから行く」・「使命だから向かう」でも「本当は誰も死にたくない」・「待っている家族・恋人がいる」・「帰りを願う両親・妻・子がいる」
こんなことを考えながら、毎日生きている人がどれだけいるのでしょうか。きっとほとんどいないように思われます。
しかし、だからこそ、彼らは生きることをあきらめないのです。その姿は、観る人の心に強く残ります。
「海猿」は海難救助をかっこよく描いた映画ではなく、「命とは何か」・「仲間とは何か」・「あきらめない心とは何か」を、それを真正面から描いた、人間の強さと優しさの物語です。
この「海猿」を一度見てしまったら、最後にはきっと胸の奥からこう感じるはずです。
「もう少しだけ頑張ってみよう」

「海猿」TV+特典+映画4 伊藤英明/加藤あい 全11話を収録
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