My family


奇跡の軌跡

迫りくるコロナ渦の真っただ中、無事第一子が元気にその姿を現してくれました。これでもう思い残すことは無くなったようにも感じたりします。産まれてきてくれて本当にありがとう。



思い起こせば、妊娠期間中は世界中がパニックに陥っていた時期でした。東京では一日で5000人を超える感染が告げられ、大阪府や兵庫県にも次第に感染者が増えている最中でした。



「ワクチン接種」を急ごうと、病院への問い合わせに躍起になっていた時「私も接種した方がいいの?」と妻の一言に、何も回答できなくなりました。



臨床試験の結果により、妊娠中の方も接種できると報道がなされてはいましたが「本当に問題ないのだろうか」正直言ってその判断はすぐにはできなかったのです。



かといって、妻が感染でもしたら母子ともに危険にさらされる。仕事は外回りが多いこの業界で、もし私が感染して家に持ち帰ったら後悔してもしきれない。



仮にワクチン接種をしたからと言って滅菌するわけでなく、重症化を低減するだけのため、毎日「なんとかしなくては」「どうすればいいんだ」ばかりで数日が経っていました。

決断と行動

「ワクチン接種は出産してからにする」そう言い出したのは、他の誰でもない妻自身によるものでした。



でも「もし感染したら」 もちろんできる限りのことはやってはいたものの、どれだけ徹底しても相手は目に見えないような小さなウィルス。到底勝てる相手ではないと思いました。



同業者の中にも「感染したらしい」と言った噂も、もうそこまで来ているといった状況でした。そう、何時感染してもおかしくないと。世界規模での有事につき、どこへも逃げることはできません。



「ワクチン接種は出産後」と「感染リスクを極力減らす方法」の両立を考え、産婦人科とも協力のもと「里帰り出産」ができないか問い合わせました。



当然、世の中は「緊急事態宣言中」でした。県をまたいでの移動が可能か。病院を途中で変更して大丈夫なのか。お願いです、両方を守ってください。祈る思いでした。



病院から「可能です」との回答を受けた後、数日で荷造りを行い自宅を後にしました。これで少しは安心と思っていました。



しかし、都会と違い他府県ナンバーの車が出入りするだけで目を細められるんです。そりゃそうですよね。大阪で関東ナンバー見たって同じことを考えてしまいましたから。

何も出来ずに

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